イラン外相が米国の軍事攻撃に言及「中東の米軍基地を攻撃する」
アラクチ氏は「米国がイランを攻撃すれば、米国本土を標的にすることは不可能だが、中東地域に展開する米軍基地を攻撃する」と述べた。
とイランのアラグチ外相(AP通信).jpg)
イラン政府は米国が軍事攻撃を行った場合、中東地域にある米軍基地を攻撃対象とする方針を明確にした。イランのアラグチ(Abbas Araghchi)外相が7日、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラのインタビューで述べたもので、米・イラン間の緊張が一段と高まる可能性がある。
アラクチ氏は「米国がイランを攻撃すれば、米国本土を標的にすることは不可能だが、中東地域に展開する米軍基地を攻撃する」と述べた。同時に、「基地がある国々の領土を攻撃するつもりはなく、あくまで米軍基地そのものを標的にする」と強調し、地域の主権国家への直接攻撃とは区別する考えを示した。
この発言は米軍の原子力空母や航空戦力が中東に集結する中で出されたもので、米国はイランに対し核開発停止や弾道ミサイル計画の放棄、地域の武装勢力支援の中止を求めている。トランプ(Donald Trump)大統領はこれらを要求したうえで、圧力として軍事的な選択肢も排除していない姿勢を示してきた。
アラクチ氏はまた、現在進行中の米国との間接的な核協議についても言及した。オマーン・マスカットで行われた協議は「良いスタート」であり、両国は今後も話し合いを継続することで合意していると述べた。ただし、協議は核問題に限定され、ミサイル開発や地域情勢については議題に含まれていないとして、交渉の範囲を狭くする立場を崩していない。
イラン側はウラン濃縮に関しては合法的な権利であると主張し、これは妥協できない「レッドライン」であり続けると強調している。また、軍事攻撃でイランの核能力を無効化することは不可能であり、攻撃への反撃は不可避であるとの認識を示した。
一方で、米国とイランは全面的な軍事衝突を避けるため外交的な解決策を模索しているとの見方もある。米側はオマーン協議を次の段階へ進める意向を示し、早ければ来週にもさらなる会談が行われる可能性があると伝えられている。
米国の圧力強化に対し、イランは地域の安全保障環境の悪化を懸念しており、アラクチ氏は「脅威や圧力を伴う対話は成立しない」と述べ、緊張緩和の条件として相互の脅威行為の停止を求めた。
中東地域では米国とその同盟国の間で緊張が高まり、イランと米国双方が軍事力を背景に圧力を強める構図が続いている。地域の安定を巡る国際的な懸念も強まっている中、外交努力がどこまで緊張緩和につながるかが注目される。
