◎イエメン内戦は世界最悪と呼ばれる人道危機を引き起こし、15~16万人が死亡。1000~2000万人が飢餓に直面している。
イエメン、首都サヌア、サウジアラビア軍による空爆(ロイター通信)

イエメン親イラン武装組織フーシ派が首都サヌア郊外の民家を爆破し、少なくとも9人を殺害した。地元住民が19日、明らかにした。

それによると、この民家はテロリストの拠点のひとつとみられる。フーシ派は18日に戦闘員2人が殺害された事件にこのテロリストが関与したとみている。

フーシ派の戦闘員2人はサヌア近郊の地区で待ち伏せ攻撃を受け殺害されたと伝えられているが、詳細は不明だ。

民家への攻撃を目撃したという男性は地元テレビ局の取材に対し、「両親とその子供7人が瓦礫の下敷きになり、死亡した」と語った。

それによると、フーシ派は19日未明に民家を包囲・爆破。近隣の建物にも甚大な被害が出たという。

フーシ派の報道官は声明で、「18日の待ち伏せに関与したテロリストの拠点を爆破し、数人を無力化した」と述べた。

また報道官は「無責任なテロリストが招いた結果であり、その関係者を裁く調査委員会を設置した」と明らかにした。

フーシ派は2014年にサヌアを掌握。当時の政権を国外に追いやった。

サウジ率いる連合軍は翌年介入。国連の承認を受ける政権の復帰を目指し、フーシ派への攻撃を開始した。

イエメン内戦は世界最悪と呼ばれる人道危機を引き起こし、15~16万人が死亡。1000~2000万人が飢餓に直面している。

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