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▽この攻撃で空港は運航を一時停止。第3ターミナルの入り口の一部が損壊した。
2025年5月4日/イスラエル、テルアビブのベングリオン国際空港近く、イエメン・フーシ派のミサイルが着弾した現場(AP通信)

イエメンの親イラン武装組織フーシ派が発射したミサイルがイスラエル・テルアビブのベングリオン国際空港近くに着弾し、少なくとも8人が負傷した。当局が4日、明らかにした。

この攻撃で空港は運航を一時停止。第3ターミナルの入り口の一部が損壊した。

イスラエル国防軍(IDF)によると、ミサイルは現地時間午前9時30分頃に着弾したという。

フーシ派は声明で攻撃を認めた。

IDFがミサイルの迎撃に失敗したのは、3月中旬にフーシ派がイスラエルへの攻撃を再開して以来初めて。

IDFによると、フーシ派は過去数週間でイスラエルに向けて20発以上のミサイルや無人機を発射したという。

ベングリオン国際空港はこの影響で約1時間運航を停止。多くの便が影響を受けた。

地元紙ハーレツなどによると、8人は市内の病院に搬送され、いずれも命に別条はないという。

フーシ派はイスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区への攻撃を再開したことを受け、紅海やアラビア海、アデン湾などを通過するイスラエル船舶への攻撃を再開すると主張。トランプ(Donald Trump)米大統領はこれを受け、フーシ派に対する軍事作戦を開始した。

米中央軍(CENTCOM)は3月15日にフーシ派への攻撃を開始して以来、首都サヌアやホデイダなどを800回以上空爆。フーシ派はこれまでに300人近くが死亡したと報告している。

4月18日の空爆では少なくとも74人が死亡、171人が負傷したとされる。

フーシ派は23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル領内だけでなく、紅海やアデン湾の船舶を100回以上攻撃した。

この間、フーシ派は2隻の船舶を沈没させ、1隻をシージャックし、少なくとも4人の船員を殺害した。この攻撃は世界の海運を混乱させ、多くの企業がアフリカ南部喜望峰を周回する、より長く、より費用がかかる航路への変更を余儀なくされた。

イスラエルメディアによると、警察官が閉鎖された空港近くの高速道路を清掃中。瓦礫を取り除くためにブルドーザーが投入された。

独ルフトハンザやブリティッシュ・エアウェイズなど、複数の航空会社がイスラエルへのフライトをキャンセルしている。

IDFは声明で、「空軍司令官による最初の調査で、防空部隊の探知システム、迎撃プロトコル、司令部の警報メカニズムに不具合はなかった」と述べた。

またIDFは戦争が始まって以来、空軍はイエメンから発射された数十発のミサイルを迎撃し、95%以上の成功率を維持していると強調した。

ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は声明でフーシ派とイランを非難し、報復を約束した。

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