SHARE:

イエメン・フーシ派がイスラエル南部を攻撃、1人負傷=報道

フーシ派のドローンはラモン国際空港周辺に飛来。当局はこれを受け、空域を封鎖、航空便の運航を停止した。
イスラエル南部のラモン国際空港(Getty Images)

イエメンの親イラン武装組織フーシ派がイスラエル領内に向けてドローンを発射し、南部の空港で被害が確認された。イスラエル軍が7日、明らかにした。

それによると、フーシ派のドローンはラモン国際空港周辺に飛来。当局はこれを受け、空域を封鎖、航空便の運航を停止した。

イスラエル軍は声明で、「フーシ派が複数のドローンを発射し、一部は領内に入る前に撃墜された」と説明。地元当局によると、少なくとも1機がラモン国際空港の旅客ターミナルに命中した。

AP通信は空港当局者の話しとして、「ドローンの破片により1人が負傷した」と伝えている。

フーシ派の報道官はソーシャルメディアに声明を投稿し、この攻撃を称賛。「優れた軍事作戦」と表現した。

また報道官は「シオニストどもの空港は安全ではない。外国人は自らの命を守るために離れるべきだ」と記し、「その他の重要目標も攻撃対象になっている」と主張した。

イスラエル軍は8月28日、イエメンの首都サヌアを空爆。フーシ政権の首相であるラハウィ(Ahmad Ghaleb al-Rahwi)氏ら幹部12人を殺害した。

フーシ派はこの空爆から3日後、サヌアの国連事務所を襲撃し、少なくとも18人の国連職員を拘束した。

5月にはフーシ派のミサイルがテルアビブ近郊のベングリオン国際空港近くに着弾し、4人が軽傷を負傷。多くの航空会社が数か月間イスラエル便の運航を取りやめた。

イスラエル軍はその後、サヌアにある主要空港を空爆した。

フーシ派は23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル領内だけでなく、紅海やアデン湾の船舶を数百回攻撃してきた。

この間、フーシ派は4隻の船舶を沈没させ、1隻をシージャックし、少なくとも8人の船員を殺害した。この攻撃は世界の海運を混乱させ、多くの企業がアフリカ南部喜望峰を周回する、より長く、より費用がかかる航路への変更を余儀なくされた。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします