中東2025年10月10日

トルコ高速道路プロジェクト、9.74億ユーロの融資確保

トルコの首都アンカラから中央アナトリア地方を結ぶ計画中の高速道路について、運輸省は9日、9億7400万ユーロ（約1720億円）の融資を確保したと明らかにした。

この高速道路は全長120キロメートル。総工事費は14億ユーロと見積もられている。

運輸省によると、少なくとも4行が工事への融資を承認したという。

大統領府の報道官はこの決定を歓迎。X（旧ツイッター）への投稿で、「残り30％は国交省が負担する」と書いた。

トルコではアンカラと中央アナトリア地方を結ぶ高速道路の整備が進められている。その中でも特に注目されているのが、アンカラとデリスを結ぶ全長約120キロの高速道路プロジェクトである。

この高速道路は既存の国道の交通混雑を緩和し、東部・北部地域への輸送効率を高めることを目的としている。

建設にはおよそ14億ユーロが見込まれ、欧州や国際金融機関からの融資も受けている。また、この路線は将来的に黒海沿岸部やイラン方面への輸送ルートとも連結される計画で、戦略的な重要性が高い。

完成すれば、物流や人の移動の円滑化が進み、地域経済の活性化にも寄与すると期待されている。ただし、地形条件や資金調達の課題もあり、慎重な進行が求められている。