◎トラックは首都ベイルートとベカー渓谷を結ぶ高速道路近くで横転し、何者かに銃撃された。
2023年8月9日/レバノン、首都ベイルート近郊、横転したヒズボラのトラックと陸軍兵士たち(Hussein Malla/AP通信)

レバノンの首都ベイルート近郊でイスラム教シーア派組織ヒズボラのトラックが銃撃を受け、少なくとも2人が死亡した。地元当局が9日、明らかにした。

それによると、トラックはベイルートとベカー渓谷を結ぶ高速道路近くで横転し、何者かに銃撃されたという。

レバノン陸軍はこの地域に部隊を展開し、ヒズボラのトラックを確保。周辺道路を封鎖した後も警戒態勢を維持しているようだ。

この高速道路はヒズボラがレバノン東部とシリアからベイルート南部の本部へ武器を運ぶために使用しているとみられる。

AP通信は当局者の話しとして、「武装した男たちが横転したトラックに向けて銃を乱射し、住民1人が巻き込まれて死亡した」と伝えている。

ヒズボラの報道官は声明で、「トラックは間違いなくヒズボラのものである」と述べている一方、その中に武器が積まれていたかどうかには言及しなかった。

それによると、地元の武装集団が横転したトラックに襲いかかり、乗車していたヒズボラの戦闘員1人が負傷。その後病院で死亡したという。

トラックに積まれていた木箱は陸軍の車両に移され、ベイルートに向かったとされる。横転したトラックは数キロ離れた国防省に移されたようだ。

ミカティ(Najib Mikati)首相は9日、陸軍の総司令官と会談し、市民に偽情報に惑わされたり、フェイクニュースを流さないよう呼びかけた。

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