▽イスラエル軍は9月27日、首都ベイルート南部のヒズボラ本部とされる建物を空爆し、ナスララ師を殺害した。
レバノンの親イラン組織ヒズボラが5日、昨年9月末の首長ナスララ(Hassan Nasrallah)師暗殺の内幕を明らかにした。
ヒズボラの補佐官は記者会見で、「ナスララ師は司令本部内でイスラエル軍の空爆に巻き込まれ殉教した」と語った。
イスラエル軍は9月27日、首都ベイルート南部のヒズボラ本部とされる建物を空爆し、ナスララ師を殺害した。イスラエル軍は米国製のバンカーバスターBLU-109を使用したとみられる。
レバノン保健省はこの空爆で6人が死亡したと報告している。報道によると、ナスララ師と他の高官は地下で会合していた。
ヒズボラを32年間率いてきたナスララ師の暗殺はイスラエルとヒズボラの数ヶ月にわたる全面戦争に発展。11月27日に米国が仲介した停戦が発効するまでの2ヶ月間でレバノン南部と東部の大部分が廃墟になった。
補佐官はナスララ師が空爆を受けた場所で戦争を指揮していたと述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
国営レバノン通信は昨年、この補佐官が停戦前にベイルート中心部でイスラエル軍の標的になったが、無傷だったと報じていた。
停戦協定は11月27日に発効。イスラエルは60日間以内にレバノン南部から軍を撤退させる予定だ。