◎被告らは新生児を19の私立病院に移送し、そこで長期にわたり、時には不必要な治療を施したとされている。
トルコ・イスタンブールの医師、看護師、救急隊員ら47人が10人の新生児(乳児含む)を死亡させた疑いで裁判所に出廷した。現地メディアが18日に報じた。
被告らは新生児を19の私立病院に移送し、そこで長期にわたり、時には不必要な治療を施したとされている。
少なくとも10人の新生児が治療準備の整っていない施設でのネグレクトや不正行為により、昨年死亡したとされる。
検察は被告らが社会保障制度を悪用して補助金を得る目的で、新生児の状態をより深刻に見せるために報告書を偽造したと主張している。
病院の運営者らは不正行為を否定。新生児が亡くなったことを認める一方、最善の決断を下し、やむを得ない結果を招いたことで処罰を受けるのはおかしいと主張している。
先月発覚したこの事件は国民の怒りに火をつけ、医療制度の監督強化を求める声が高まっている。当局はその後、このスキャンダルに関与した19の病院のうち、9つの病院の免許を剥奪、閉鎖した。
主犯格とされる医師は有罪が確定した場合、終身刑に処される可能性がある。