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▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は10日午前の時点で4万8208人、負傷者は11万1655人となっている。
2025年2月10日/パレスチナ自治区、ガザ地区北部(AP通信)

イスラエル軍が10日、パレスチナ自治区・ガザ市内でパレスチナ人1人を殺害した。地元当局が明らかにした。

イスラエル軍は8日午後にガザ地区の南北を隔てるネツァリム回廊から撤退。それ以来、多くの避難者が北部地区に向かっている。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、イスラエル兵はガザ市内の少なくとも2カ所で発砲し、1人が死亡したという。

ガザ停戦は1月19日に発効。それ以来、地区内でイスラエル軍の大規模攻撃は確認されていないが、散発的な発砲が何件が報告されている。

多くの市民が瓦礫の山と化した自宅に戻り、家族の遺品や使えそうな家具を探している。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は10日午前の時点で4万8208人、負傷者は11万1655人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万2000人と推定されている。

イスラム組織ハマスの報道官は10日、イスラエルが停戦協定に違反したとして、ガザで拘束されている捕虜の解放を追って通知するまで延期すると発表した。

一方、パレスチナ自治政府のアッバス(Mahmoud Abbas)議長は10日、トランプ米政権の対外援助凍結により、パレスチナ人受刑者の親族への補助金支給を停止すると表明した。

米国務省は緊急食料支援プログラムとイスラエルおよびエジプトへの軍事援助を例外として、全ての対外援助事業・資金を90日間凍結するよう命じている。

トランプ氏はガザ再開発計画を推進すると誓っているように見える。

ハマスは10日、ガザを「購入」するというトランプ氏の提案を改めて拒絶し、「不動産屋のメンタリティでパレスチナ問題に取り組むのは間違いだ」と非難した。

停戦協定の概要
▽第1段階の停戦は1月19日(日)に発効。6週間続く予定。

▽ハマス側はパレスチナ人捕虜と引き換えに、33人のイスラエル人捕虜を段階的に解放する。

▽イスラエル軍は停戦の第1段階として、ガザ境界の700メートル地点まで撤退する。

▽イスラエルは終身刑250人を含む約2000人のパレスチナ人受刑者を段階的に釈放する。

▽イスラエルはガザ地区内で負傷した人々が治療を受けるために移動することを許可する。

▽イスラエルは停戦開始から7日後にガザ南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所を開放する。

▽イスラエル軍はガザとエジプトの境界フィラデルフィ回廊からの撤退を開始し、第2段階で完全に撤退する。

▽停戦の第1段階中、毎日600台の援助トラックをガザ地区に送り、食料や医薬品などを難民キャンプなどに届ける。

▽恒久的な和平に向けた同盟国による間接協議は第1、2段階中継続される。

▽ハマスは残りのイスラエル人捕虜を第2段階以降に解放する。

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