◎イスラエルはガザ地区からの撤退と恒久的な停戦を拒否している。
パレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスの高官が2日、イスラエルとの捕虜交換や長期休戦を含む協定案を精査していると明らかにした。
ハマスの最高指導者ハニヤ(Ismail Haniyeh)氏は声明で、「我々は恒久的な停戦とイスラエル軍の撤退という当初の要求に引き続きコミットしている」と強調した。
またハニヤ氏は「イスラエルで終身刑を言い渡されたパレスチナ人を含む数千人の釈放を求めている」と明らかにした。
終身刑を言い渡されたパレスチナ人の中にはハマスの高官とされる数人が含まれているようだ。
イスラエルはガザ地区からの撤退と恒久的な停戦を拒否している。
米国、エジプト、カタールの当局者が今週提案したとされる休戦案がそのまま承認される可能性は低いとみられる。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、イスラエルは米政府に対し、「撤退は受け入れられない」と伝えたという。
仲裁国が提案した休戦案に恒久的な停戦は含まれていない。
ハニヤ氏は声明の中で、「仲裁国の案を精査しているが、ガザに対する攻撃を終結させ、イスラエル軍の撤退をもたらすものでなければならない」と述べた。
ガザの戦闘は開戦からまもなく4カ月を迎える。パレスチナ側の死者は2万7000人に達し、今も増え続けている。