◎パレスチナ側の死者は3万5000人近くに達し、今も増え続けている。
パレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスが2日、さらなる停戦交渉のために代表団をエジプトに派遣すると発表した。
イスラエルとの交渉はこの数カ月間、ほとんど進展していないように見える。しかし、エジプトと米国が示した複数の案により、重要な段階に達しつつあるようだ。
ハマスは恒久的な停戦とイスラエル軍の完全撤退を求めている。
国連によると、仮に双方が恒久的な停戦に応じたとして、この7カ月の紛争で廃墟となったガザを再建するためには、少なくとも2040年までかかる可能性があるという。
国連は最新の報告書で、「ガザがこの紛争で受けた損失は次の数世代に影響を与え、戦闘期間が長くなるほど悪化する」と警告した。
AP通信はエジプト政府関係者の話しとして、「米国とエジプトがハマスに示した提案はイスラエルの合意を得ている」と伝えている。
それによると、停戦期間は6週間。イスラエル人の一部解放を即座に実現し、さらにイスラエル軍のガザ撤退を含む「恒久的な停戦に向けた交渉」を実現する3段階のプロセスを示している。
ハマスはイスラエルに対し、完全撤退と戦争終結を保証するよう求めている。
ハマス幹部はこの数日、この提案について複雑なシグナルを送っていた。
最高指導者のハニヤ(Ismail Haniyeh)師は2日、エジプト情報局のトップと話し、仲介国が示した提案を検討していることと、人質解放に前向きであることを示唆した。
パレスチナ側の死者は3万5000人近くに達し、今も増え続けている。