ハマス治安部隊、ガザの「ギャング」メンバー32人殺害
ガザ停戦合意第1段階は10日正午に発効。ハマスは約束通り、生存している人質20人を解放した。
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パレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスは12日、ガザ市内で「ギャング」のメンバー32人を殺害し、24人を逮捕したと発表した。
ガザ停戦合意第1段階は10日正午に発効。ハマスは約束通り、生存している人質20人を解放した。
ハマス当局は声明で、「ガザ市での治安作戦はある一族に属する危険なギャングのメンバーを標的とし、作戦の結果、32人を殺害、30人が負傷し、24人が逮捕された」と説明した。
また当局は同部隊の隊員6人も死亡したと明らかにした。
そして、「イスラエルとの2年間にわたる戦争の停戦が発効して以来、ハマス内務省は治安の空白を防ぐため、地域全体に部隊を配備している」と述べた。
ギャングの詳細は明らかになっていないが、ガザ地区にはハマスのライバルとみなされる氏族がいくつか存在する。
トランプ(Donald Trump)米大統領は13日、エジプト・シャルムエルシェイクで開催されたガザ和平を巡る首脳会議で、仲介役を務めたエジプト、カタール、トルコと共に停戦に関する文書に署名した。
トランプ氏はガザ戦争を終わらせる計画のもとでハマスに「武装解除」を要求している。
ハマスは「ガザの統治に今後一切関与しない」という提案に難色を示し、武装解除という厳しい要求についてはまだコメントしていない。
またハマスはイスラエルが人質を取り戻し次第、合意を破って攻撃を再開するのではないかと懸念し、トランプ氏らに対し、イスラエルに合意を確実に履行させるよう求めている。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は13日午前の時点で8万2028人(行方不明者含む)、負傷者は17万66人となっている。
多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万4000~1万5000人と推定されている。