◎イスラエル軍は13日、ガザ南部ハンユニスに大規模攻撃を仕掛け、子供を含む90人が死亡、少なくとも300人が負傷した。
パレスチナ、ガザ地区南部ハンユニスの避難所(AP通信)

パレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスは14日、イスラエル代表団との停戦交渉は続いていると表明した。

イスラエル軍は前日、南部ハンユニスに大規模攻撃を仕掛け、子供を含む90人が死亡、少なくとも300人が負傷した。同軍はハマスの現地司令官のひとりとされるデイフ(Mohammed Deif)氏らを標的にしたと主張している。

ハマスの最高指導者ハニヤ(Ismāʿīl Hanīyah)氏の報道官は声明で、「停戦交渉は継続中であり、デイフ司令官の健康状態にも問題はない」と述べた。

イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は13日夜の声明で、「デイフを殺害した証拠はまだ確認されていない」と述べていた。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは関係者の話しとして、「イスラエル軍はデイフ氏が身を潜めていた屋敷を空爆したとみられる」と報じたが、デイフ氏が死亡したかどうかは分からないとしている。

ハマス報道官はデイフ氏が生存している証拠を示さなかった。

アルジャジーラによると、デイフ氏は59歳。ハンユニス出身で、1987年にハマスに入隊したとされる。

デイフ氏はイスラエルの指名手配リストのトップに位置し、何年も前からガザ地区に潜伏していたとみられる。

イスラエル軍によると、もう1人の現地司令官は13日の空爆で死亡したという。

ネタニヤフ氏は「ハマスの指導者たちは全員、死の烙印を押されている」と述べ、「全員死ねば停戦に近づくだろう」と主張した。

一方、ハマス側は仲介国による停戦交渉が中断されたという報道を否定した。報道官は「恐ろしい虐殺が交渉に影響を与えることは間違いない」としながらも、「仲介国による努力は続いている」と強調した。

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