ハマス、トランプ停戦案の一部に合意、さらなる協議求める
トランプ氏は9月29日にガザでの停戦や人質解放を含む20項目の計画を発表。イスラエルのほか、欧州やアラブ諸国などが相次いで支持を表明した。
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パレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスは3日、トランプ(Donald Trump)米大統領が提示した和平案の一部に合意し、さらなる交渉を求める意向を示した。現地メディアが3日に報じた。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは関係者の話しとして、「ハマス交渉団はトランプ停戦計画案の回答書を仲介国に提出し、トランプ氏の計画を称賛したうえで、一部の条件に合意し、武装解除などのより厄介な問題については言及を避け、さらなる交渉を求めている」と報じた。
トランプ氏は9月29日にガザでの停戦や人質解放を含む20項目の計画を発表。イスラエルのほか、欧州やアラブ諸国などが相次いで支持を表明した。
トランプ氏はその回答期限を5日に設定し、ハマスが応じなければ「誰も見たことのない地獄が始まる」と警告している。
米国とイスラエルがハマスの交渉に応じるかどうかは不明。ロイター通信はホワイトハウス筋の話しとして、「協議の余地はある」と伝えている。
ハマスは「ガザの統治に今後一切関与しない」「武装解除」という厳しい要求について言及していない。
ハマスはこれまでこれを拒否してきた。また、ハマスは「即時かつ完全な撤退」をイスラエルに要求しているが、トランプ案は段階的な撤退を示している。
ホワイトハウスは3日、ハマスに対し、提案を受け入れるか深刻な結果に直面するかの選択を迫った。
提案を支持したイスラエルからもコメントはない。
ハマス高官はアルジャジーラの取材に対し、イスラエルによるガザ占領が終結するまで武装解除しないとの見解を示した。