中東2025年10月9日

グレタさん「イスラエルの刑務所で拷問を受けた」と主張

スウェーデンの環境活動家グレタ（Greta Thunberg）さんは7日、ガザ支援船団の他の活動家らと共に、収容されたイスラエルの刑務所で拷問を受けたと主張した。

グレタさんは首都ストックホルムに帰国後、記者会見で、自身らがイスラエル軍に拉致され、拷問を受けたと語った。

イスラエルは6日、グレタさんを含む171人の活動家を国外退去させたと発表。これにより、ガザ海上封鎖を突破しようとして拘束された479人のうち、国外退去となった活動家は341人となった。

グレタさんは6日にギリシャ・アテネに到着した。

グレタさんは拷問の詳細を明らかにしなかったが、記者から追及されると「清潔な水を与えられず、他の拘束者は必要な薬を断たれた」と説明した。

またグレタさんは「個人的に、自分が受けたことを共有したくない。なぜなら、グレタは拷問を受けた、という見出しを望まないからだ。それがここでの本質ではない」と付け加えた。

イスラエル政府は他の活動家が拷問を受けたと主張していることについて、「ユダヤ人を貶め、テロリストハマスをバックアップする偽旗作戦」と一蹴している。

イスラエルとイスラム組織ハマスの間接協議は2日目に入った。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は7日午前の時点で8万1382人（行方不明者含む）、負傷者は16万9679人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万4000～1万5000人と推定されている。