◎トルコとギリシャはNATO加盟国だが、移民問題や地中海の掘削権などをめぐって長年対立してきた。
2023年2月22日/トルコ、南部ハタイの住宅地(Emrah Gurel/AP通信)

ギリシャのパナギオトプロス(Nikos Panagiotopoulos)国防相は30日、来週トルコを訪問し、先月6日に発生した大地震の被災地を視察すると発表した。

トルコとギリシャはNATO加盟国だが、移民問題や地中海の掘削権などをめぐって長年対立してきた。

パナギオトプロス氏は首都アテネで記者団に対し、「アカル(Hulusi Akar)国防相と共に地震の被災地を訪問する予定だ」と語った。

ギリシャ政府はトルコの被災地に多くの支援を提供している。トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領はギリシャ政府に謝意を示し、複数の問題をめぐる両国の緊張は大きく緩和した。

国営ラジオ・テレビERTは政府関係者の話を引用し、「アカル氏がパナギオトプロス氏に被災地の視察と会談を提案した」と報じている。

パナギオトプロス氏は会見の中で、「トルコとの緊張が緩和されていることは明白であり、この状態が続くことを願っている」と語った。

またパナギオトプロス氏は「同盟国トルコの被災者に必要な支援を提供することが重要であり、国際社会は復興に向けた取り組みをこれからもサポートすべきだ」と述べた。

地震の後、両国は貿易やその他の分野における協力を促進するハイレベル会合を再開した。

2月6日にトルコ南部のシリア国境付近で発生したM7.8の大地震ではトルコで5万人以上、シリアで6000人以上の死亡が確認されている。

トルコ政府は30日、「パナギオトプロス氏は4月4日にトルコを訪問し、最も大きな被害を受けた地域のひとつである南部ハタイ県を視察する」と声明を出した。

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