◎現場はエジプト政府が資金提供する住宅建設プロジェクトの予定地。
2022年12月11日/パエスチナ、ガザ地区で見つかったローマ時代の墓(Fatima Shbair/AP通信)

ガザ地区を実行支配するイスラム過激派組織ハマスは11日、地区内で古代ローマ時代の墓が発見されたと明らかにした。

当局によると、現場はエジプト政府が資金提供する住宅建設プロジェクトの予定地。作業員らは昨年1月に遺跡を発見し、調査を続けてきた。

調査を指揮する考古学者は声明で、「合計63の墓が見つかり、一部の墓からは人骨と遺物が出土した」と述べている。

ハマスはエジプトおよびフランスの専門家チームと協力してこの遺跡をさらに詳しく調べるとしている。

現場では考古学者が墓を慎重に調査していた。

一般人は敷地への立ち入りを禁じられている。住宅建設プロジェクトは継続中だ。

地元メディアによると、遺跡発見当初に棺やレンガなどの貴重な遺物が略奪されたという。

ガザ地区は200万人以上が生活する沿岸の飛び地であり、エジプトとレバントを結ぶ古代の交易路に位置することから、豊かな歴史を持っている。

しかし、イスラエルの占領、封鎖、紛争、狭い領土の急速な都市化などの影響で考古学的財産のほとんどが保護されず、放置されている。

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