▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は3日午後の時点で4万5658人、負傷者は10万8583人となっている。
イスラエル軍が3日、ガザ全域への空爆を継続し、少なくとも73人が死亡、100人以上が負傷し、大勢が瓦礫の下敷きになった。地元当局が明らかにした。
それによると、過去48時間の死者は150人に達し、100人以上が行方不明になっているという。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは3日、イスラエル軍による北部ベイトラヒヤのカマル・アドワン病院への攻撃を戦争犯罪と糾弾し、院長の即時解放を呼びかけた。
イスラエル軍は昨年末にカマル・アドワン病院を制圧。酸素吸入や保育器を必要とする赤ん坊を含む400人近い患者が退避を余儀なくされた。現地メディアによると、院長はそれ以来、行方不明になっているという。
イスラエル軍はイスラム組織ハマスがカマル・アドワン病院に拠点を置いていると主張し、攻撃を正当化した。
カタールでは仲介国による停戦協議が進められている。
ハマス幹部はカタールの衛星テレビ局アルジャジーラの取材に対し、「イスラエル軍の完全撤退および、ガザ市民への支援再開は絶対に譲れない」と語った。
イスラエル政府も代表団を派遣し、仲介国を通じてハマス側と協議している。
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のターク(Volker Turk)高等弁務官は3日、イスラエル軍がガザにある27の医療施設に少なくとも136回攻撃を仕掛け、その大半が機能不全に陥り、医療システムを崩壊させることで、ハマスとの戦いと交渉を有利に進めようとしていると非難した。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は3日午後の時点で4万5658人、負傷者は10万8583人となっている。