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ガザ・エジプト国境検問所の閉鎖継続、イスラエル首相が表明

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は18日午前の時点で6万81167人、負傷者は17万200人となっている。
2025年10月17日/エジプトとパレスチナ自治区・ガザ地区の国境近く、ラファ検問所の開放を待つ食糧支援団(ロイター通信)

イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は18日、パレスチナ・ガザ地区南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所の閉鎖を継続すると発表した。

ネタニヤフ氏は声明で、ラファの開放はハマスが人質の遺体を引き渡すかどうかにかかっていると強調した。

在パレスチナ・エジプト大使館はこの声明に先立ち、「ラファ検問所の閉鎖は20日に解除される」と発表していた。

ハマスは停戦合意・第一段階に基づき、生存している人質20人を全員解放したが、28人の遺体の引き渡しは期限内に間に合わなかった。

赤十字は遺体の捜索や身元確認に数週間かかる可能性があるとして、イスラエルに理解を求めている。

イスラエル側に返還された遺体は18日午前の時点で10人となっている。

ハマスは18日の声明で、「ネタニヤフ首相の決定は停戦合意違反である」と非難した。

またハマスは「ラファの閉鎖継続は、瓦礫の下敷きになっている遺体の捜索・発見に必要な機材の搬入を妨げ、遺体の回収と引き渡しを遅らせることになる」と述べた。

ハマスは18日の現地時間午後10時にさらに2人の遺体を引き渡すと表明。これにより、28体中12体の遺体がイスラエル側に引き渡されることになる。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は18日午前の時点で6万81167人、負傷者は17万200人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万4000~1万5000人と推定されている。

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