◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は8日午後の時点で4万3508人、負傷者は10万2684人となっている。
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は8日、イスラエルによるガザ侵攻で死亡した市民の70%近くが女性と子供であると報告し、イスラエル軍の攻撃を国際人道法違反と糾弾した。
OHCHRは声明で、「イスラエルによる組織的な攻撃は国際人道法の基本原則に反するものであり、容認できない」と指摘。双方に武器を置くよう促した。
ガザ当局は8日、イスラエル軍による直近24時間の攻撃で少なくとも39人が死亡、23人が負傷したと明らかにした。
イスラエル軍は1カ月以上に渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となり、各地で行方不明者の捜索が続いている。
イスラエル軍はレバノンの過激派ヒズボラへの攻撃も継続中だ。7~8日の空爆では50人以上が死亡したとされる。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は8日午後の時点で4万3508人、負傷者は10万2684人となっている。
レバノン侵攻におけるレバノン側の死者は8日午後の時点で3117人、負傷者は1万3888人。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、イスラエル軍は8日、レバノンの首都ベイルート南部の地区を少なくとも5回空爆したという。
この地域では数万人が生活していたが、ほぼすべての住民が海岸沿いや政府が提供する避難所の身を寄せている。
イスラエル軍は空爆直前に避難勧告を出したものの、そこにとどまる市民の多くが停電により携帯電話を使えず、勧告を確認できなかった。