▽ザ紛争におけるパレスチナ側の死者は12月31日午後の時点で4万6376人、負傷者は11万近くに達した。
2024年11月29日/パレスチナ自治区、ガザ北部ベイトラヒヤの配給所(ロイター通信)

イスラエル軍は12月31日、パレスチナ・ガザ地区全域への攻撃を継続し、100人以上が死傷した。ガザ当局が明らかにした。

パレスチナ人は昨年同様、苦難に満ちた新年を迎えることになった。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は12月31日午後の時点で4万6376人、負傷者は11万近くに達した。

ガザ保健省によると、24年の死者数は2万3842人、負傷者は5万1925人。その半数以上が女性と子供であった。

イスラエル軍はガザ全域を支配下に置き、人道支援物資の搬入を制限。イスラム組織ハマスの基地や施設を爆撃しつつ、兵糧攻めで市民を追い詰めている。

イスラエル政府は国連や他の国際機関から戦争犯罪や人道に対する罪などで非難を浴びている。

イスラエル軍はハマスの拠点を攻撃するという名目で市内の病院、難民キャンプ、避難所、人権活動家、ジャーナリストを標的にしてきた。

ガザ北部は3カ月以上に渡った完全包囲され、食料が運び込まれず、数十万人が飢えと寒さに直面。ハマスはこれをジェノサイド(集団殺害)と非難している。

仲介国による停戦交渉も予想通り、暗礁に乗り上げている。

国際社会はイスラエルによる兵糧攻めが国連のジェノサイド条約におけるジェノサイドの定義に合致すると非難し、即時停戦を呼びかけてきた。

南部ハンユニスの難民キャンプでは年末の大雨で多くのテントが浸水。気温が0度近くまで低下する中、子供たちがびしょ濡れになりながらバケツで水をかき出していた。

国連によると、ガザでは現在、約160万人がボロボロのテントや廃墟で生活し、そのうち50万人近くが洪水の被害を受けやすい地域に住んでいる。

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