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ガザ水道事業者がサービス再開、ハマスが職員解放

ハマスはガザ地区の将来をめぐる戦後協議が膠着する中、イスラエル軍が撤退した地域で支配権を徐々に回復させている。
2025年11月15日/パレスチナ自治区、ガザ地区北部ガザ市、飲み水を運ぶ少年(AP通信)

パレスチナ・ガザ地区の人口のほぼ半数に海水淡水化プラントで飲み水を提供するアブドゥル・サラム・ヤシン社 (Abdul Salam Yassin Company)が19日、操業を再開した。現地メディアが報じた。

同社は前日、イスラム組織ハマスによる職員拘束の影響で飲み水の提供を停止したと発表。ハマスに職員を解放するよう呼びかけていた。

同社は19日の声明で、「拘束された従業員が全員解放されたため、操業を再開することができた」と述べた。

また同社は解放された従業員について、「健康状態は良好であり、ケガもない」と説明した。

ハマスは同社についてコメントしていないが、ロイター通信はハマス関係者の話しとして、従業員が解放されたことを確認した。何人が拘束されたかは明らかになっていない。

ハマスはガザ地区の将来をめぐる戦後協議が膠着する中、イスラエル軍が撤退した地域で支配権を徐々に回復させている。

国連安全保障理事会は17日、米国が示したガザ和平計画案を賛成多数で採択。これにより、国際安定化部隊のガザ派遣が決まった。

ハマスはこの派遣を拒否。武装解除にも応じない姿勢を示している。

イスラエルは先月の停戦発効後もガザ地区の約半分の支配を維持している。

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