ガザ紛争、戦闘開始から15カ月で7.5万人死亡=ランセット
研究によると、2023年10月7日の戦闘開始から2025年1月5日までの約15カ月間に、ガザ地区で死亡したパレスチナ人は7万5000人以上に上ると推計された。
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イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への軍事侵攻が始まってから最初の15カ月間に、パレスチナ人の死者数がこれまで報告されていた数を大幅に上回っていた可能性があるとの研究結果が示された。これは医学誌ランセット(The Lancet Global Health)に掲載されたもので、これまでの地域保健当局の統計が過小評価されている可能性を指摘している。
研究によると、2023年10月7日の戦闘開始から2025年1月5日までの約15カ月間に、ガザ地区で死亡したパレスチナ人は7万5000人以上に上ると推計された。この数字は、当時ガザの保健当局が発表した約4万9000人という統計を大きく上回っており、死者数の過少報告があった可能性を示している。
この調査はロンドン大学の教授らが率いる国際研究チームと、パレスチナ政策調査センターが共同で実施した。研究チームは2024年12月30日から7日間にわたり、ガザ全域の2000世帯を対面で訪問し、各家庭の死亡状況を聞き取る方法を用いた。これにより、従来の保健当局による行政記録に依存しない独立した人口ベースの死亡調査が行われた。
研究結果によると、死者のうち女性、子ども、高齢者が全体の56.2%を占めた。これは保健当局が公表している統計とほぼ同じ割合であったという。また、直接の戦闘や攻撃による死とは別に、戦争下の混乱や医療機能の崩壊、病気や事故などを含む間接死が約1万6300人に上るとの推計も示された。
研究チームは「複合的な証拠から判断すると、2025年1月5日時点でガザ地区の人口の3〜4%が戦闘により死亡した」と述べている。これはガザ地区の前戦前の人口約220万人のうち、かなりの割合が戦争による影響を受けたことを示す。
一方、ガザ保健当局が28カ月後の時点で報告している累計死者数は7万2000人を超え、倒壊した建物の下に多くの遺体が残っているとみられる。国連はこれまで保健当局の数字を信頼できるものと評価してきたが、イスラエル側はこれに対して懐疑的な見方を示してきた。
ランセット誌の研究者は、これまでの分析が戦争の激しい状況下で、死者数の過少評価につながっている可能性があるとし、保健当局の集計が実際には「下限値」であることを示唆している。今回の調査はガザ地区で実施された初の独立した人口ベースの死亡調査で、今後さらなる詳細な検証やデータ収集が必要である。
