◎容疑者の身元は明らかにされておらず、動機も不明だ。
パレスチナ自治区、LGBTQの権利を訴えるデモ(Getty Images/AFP通信)

パレスチナ警察は7日、ヨルダン川西岸地区で25歳のパレスチナ人男性を斬首した容疑者を逮捕したと発表した。男性はヘブロン旧市街で殺害されたとみられる。

イスラエルのLGBTQ+(性的少数派)を支援する団体はこの男性が同性愛者であることを理由に脅迫を受けていたと報告している。

ソーシャルメディアでは男性の遺体が遺棄されていた現場の動画や写真が広く共有されている。

報道によると、この男性は2年前にイスラエルに亡命を申請したという。

容疑者の身元は明らかにされておらず、動機も不明だ。

タイムズ・オブ・イスラエル紙は被害者の友人の証言を引用し、「男性はヨルダン川西岸で誘拐された」と報じている。

しかし、男性の家族はこの報道を否定し、男性はヘブロン旧市街で働いていたと説明している。

パレスチナとイスラエルのLGBTQ+は差別と暴力に直面している。ユダヤ教とイスラム教の保守派は同性愛を認めていない。

報道によると、男性はイスラエルからカナダに亡命することを望んでいたという。

イスラエルのハーレツ紙はLGBT団体の声明を引用し、「この男性は皆に好かれていた」と報じている。

ある人権活動家はSNSに、「パレスチナの同性愛者は自分も狙われるのではないかと恐れている」と投稿した。

パレスチナのメディアもこの事件を糾弾している。

タイムズ・オブ・イスラエル紙によると、同性愛者であることを自認するパレスチナ人約90人がイスラエルに亡命し生活しているという。

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