◎アルホル避難民キャンプにはイスラム国(ISIS)とつながりのある難民約5万1000人が収容されている。
シリアの難民キャンプ(Getty Images/PAメディア)

フランス政府がシリア北東部にあるアルホル避難民キャンプから仏国籍の女性10人と未成年者25人を本国に送還した。仏検察が4日に明らかにした。

この難民キャンプにはイスラム国(ISIS)とつながりのある難民約5万1000人が収容されている。

その半数近くがイラク人とされ、中東以外の出身者は少数派である。

この難民キャンプの一部には60カ国の女性や子供約8000人が収容されており、その多くが今もISISを強く支持しているとされる。

人権団体は何年も前からこのキャンプの悲惨な環境に警鐘を鳴らし、ISISの次代のテロリストを生み出す可能性があると警告してきた。

そこで生活する欧州出身者はISISの絶頂期にシリアに渡ったとされる。フランス政府は2019年のISIS壊滅以来、多くの女性や子供を本国に送還している。

フランス24によると、帰国した成人女性10人(23~40歳)と17歳の少女は帰国と同時に拘束され、裁判所に出廷する予定。検察庁は声明で、「他の未成年者は国の保護下に置かれている」と声明を出した。

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