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イスラエル軍がベイルート中心部を空爆、4人死亡、イラン指揮官を攻撃

中東ではイスラエルとイランを軸とする軍事対立が急速に拡大し、レバノンを含む周辺地域が戦場となる危険性が高まっている。
2026年3月6日/レバノン、首都ベイルート南部、イスラエル軍の空爆(ロイター通信)

レバノン・ベイルート中心部で8日、ホテルが入る建物に対するイスラエル軍の空爆があり、少なくとも4人が死亡した。地元当局が明らかにした。イスラエルはこの攻撃について、イラン革命防衛隊(IRGC)の指揮官らを標的にしたものだと説明している。中東情勢が急激に悪化する中、レバノン国内でも紛争が拡大する懸念が強まっている。

ロイター通信は治安筋の話しとして、「攻撃はベイルート中心部のホテルを含む建物を対象とし、爆発によって建物の一部が崩れた」と伝えている。救助隊が現場で捜索活動を行い、これまでに4人の死亡が確認された。負傷者もいるとみられるが、被害の全容は明らかになっていない。

イスラエル側は攻撃の標的について、IRGCの指揮官らで、レバノンの親イラン組織ヒズボラと連携して軍事活動を指揮していた人物だったと説明している。イスラエル軍はヒズボラがイスラエル北部に向けてロケット弾などを発射していることを受け、レバノン国内の関連拠点への攻撃を強化した。

今回の空爆は米国とイスラエルによるイランへの軍事作戦をきっかけに中東各地で戦闘が激化する中で起きた。イランはこれに対抗してミサイルやドローンによる報復攻撃を行い、湾岸諸国やイスラエルなど広い地域に被害が拡大している。レバノン政府はヒズボラとイスラエルの衝突に巻き込まれた形だ。

これまでの戦闘により、レバノンでは多数の死傷者が出ているほか、数十万人が避難を余儀なくされている。イスラエルはベイルート南部などヒズボラの拠点とされる地域への空爆を継続中、対象地域の市民に対し、退避を呼びかけている。

一方、レバノン政府や国際社会は民間人被害の拡大に懸念を示している。国連関係者も人口密集地への攻撃や広範囲の避難命令について国際人道法の観点から問題が生じる可能性があると指摘し、事態の沈静化を求めている。

中東ではイスラエルとイランを軸とする軍事対立が急速に拡大し、レバノンを含む周辺地域が戦場となる危険性が高まっている。今回のベイルート中心部での空爆は都市部を巻き込む形で紛争がさらに拡大する可能性を示す出来事として注目されている。

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