▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は1日午前の時点で4万8388人、負傷者は11万1803人となっている。
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パレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスは1日、停戦第1段階を延長するというイスラエルの発表に不満を示し、第2段階の交渉は全く進展していないと批判した。
エジプト、カタール、米国の当局者はカイロで双方の仲介に当たっている。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、イスラエルの代表団がカイロから戻り、政府に結果を報告する予定だという。
エジプト国営テレビは前日、イスラエル代表団の話しとして、「カタールおよび米国の調停者と集中的な話し合いを行った」と伝えていた。
停戦第1段階は3月1日に期限切れとなり、第2段階に移行したように見える。
双方は仲介者を通じて要求を提示。第2段階ではイスラエル軍がガザ地区から完全に撤退すること、パレスチナ人受刑者を解放する代わりに残りの人質を解放すること、そしてすべての軍事作戦と敵対行為を永久に停止することが含まれると予想されている。
国連のグテレス(Antonio Guterres)事務総長は1日、停戦を維持するよう求め、第2段階の交渉を進めるよう促した。
イスラエルによると、ガザには59人の捕虜が残っており、そのうち24人はまだ生きているとみられる。
ガザ停戦は1月19日に発効。それ以来、地区内でイスラエル軍の大規模攻撃は確認されていないが、散発的な発砲が何件が報告されている。
多くの市民が瓦礫の山と化した自宅に戻り、屋外やテントでの避難生活を余儀なくされている。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は1日午前の時点で4万8388人、負傷者は11万1803人となっている。
多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。
一方、イスラエル軍は1日、ヨルダン川西岸地区のヘブロン難民キャンプを急襲し、パレスチナ人1人が負傷した。パレスチナ通信(WAFA)が明らかにした。
それによると、イスラエル兵は数軒の家屋を捜索し、少なくとも6人を逮捕したという。
また、ナブルス難民キャンプの南方にある集落などでも軍事行動が確認された。
<停戦協定の概要>
▽第1段階の停戦は1月19日(日)に発効。6週間続く予定。
▽ハマス側はパレスチナ人捕虜と引き換えに、33人のイスラエル人捕虜を段階的に解放する。
▽イスラエル軍は停戦の第1段階として、ガザ境界の700メートル地点まで撤退する。
▽イスラエルは終身刑250人を含む約2000人のパレスチナ人受刑者を段階的に釈放する。
▽イスラエルはガザ地区内で負傷した人々が治療を受けるために移動することを許可する。
▽イスラエルは停戦開始から7日後にガザ南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所を開放する。
▽イスラエル軍はガザとエジプトの境界フィラデルフィ回廊からの撤退を開始し、第2段階で完全に撤退する。
▽停戦の第1段階中、毎日600台の援助トラックをガザ地区に送り、食料や医薬品などを難民キャンプなどに届ける。
▽恒久的な和平に向けた同盟国による間接協議は第1、2段階中継続される。
▽ハマスは残りのイスラエル人捕虜を第2段階以降に解放する。