イラク北部の製油所で火事、1人死亡、13人負傷
現場は首都バグダッドの北方約180キロに位置する製油所の燃料生産設備で、作業員らが保守作業に従事していた際に炎が上がった。
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イラク北部バイジにある同国最大の石油精製施設で9日、火災が発生し、作業員1人が死亡、13人が負傷した。地元当局が明らかにした。報道によると、火災は燃料生産設備の保守作業中に起きたとみられ、消防が消火活動に当たった。
現場は首都バグダッドの北方約180キロに位置する製油所の燃料生産設備で、作業員らが保守作業に従事していた際に炎が上がった。警察当局と医療関係者の情報によると、現場で少なくとも1人の死亡が確認され、負傷した13人は近隣の医療施設に搬送・治療を受けている。石油省はX(旧ツイッター)への投稿で、消防が火災を抑え込み、制御下に置いたと述べた。
ロイター通信は製油所関係者の話しとして、「現場で1人の死亡が確認され、消防隊が火の勢いを抑えた」と報じている。また、製油所の操業に大きな影響は出ていないという。石油省は声明で、今回の火災は恒常業務のひとつである定期保守作業中に発生したものであり、詳細な原因調査を進めているとした。
この製油所はイラクで最大級の石油精製施設で、国内の原油精製能力において重要な役割を担っている。2014年にイスラム国(ISIS)による攻撃で大きな被害を受けたが、その後の復旧作業を経て2024年2月に正式に再稼働した。今回の火災はそれ以降に発生した重大な事故の一つで、エネルギーインフラの安全性に対する懸念が再び浮上することとなった。
イラクは世界有数の原油生産国で、原油と石油製品の輸出が政府収入の大半を占める。そのため製油所の稼働状況や安全管理は国内経済に直結する重要な要素である。この製油所はその中核的存在であり、過去にも火災や爆発、設備の老朽化に基づく事故が報告されている。今回の事故を受けて、関係当局は製油所全体の安全対策と保守体制の見直しを進める方針を示している。
負傷者の治療状況や犠牲者の身元など詳細については明らかになっておらず。現時点で火災による環境被害や追加の死者の情報はない。一方、地域住民やエネルギー業界関係者からは、老朽化設備の管理と安全基準強化の必要性が強く求められている。
