▽シリア暫定政府はレバノンの親イラン組織ヒズボラが16日にレバノン北東部からシリアに入り、3人の兵士を誘拐し、レバノン国内で殺害したと非難した。
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レバノンとシリアの国境で戦闘が発生し、シリア兵3人が死亡した。国営シリア・アラブ通信(SANA)が17日に報じた。
それによると、戦闘は16日夜から17日未明にかけて報告されたという。
レバノン政府は声明で、「シリア暫定政府と連絡を取り合っている」と明らかにした。SANAによると、レバノン正規軍がシリア国境に部隊を展開したという。
シリア暫定政府はレバノンの親イラン組織ヒズボラが16日にレバノン北東部からシリアに入り、3人の兵士を誘拐し、レバノン国内で殺害したと非難した。
ヒズボラは声明で関与を否定した。
イギリスのNGOシリア人権監視団は17日、ヒズボラが事件に関与していると述べたが、詳細は不明とした。
SANAはレバノン国防当局者の話しとして、「シリア軍は国境沿いでシリア兵を殺害したヒズボラ勢力に向けて砲撃した」と伝えている。
戦闘は17日の日の出前にほぼ沈静化したとされる。国営レバノン通信は日の出後、シリア軍の車両が攻撃を受けたと報じている。
シリア軍の砲撃で死傷者が出たかは分かっていない。
レバノン政府によると、軍は死亡したシリア兵3人の遺体をシリア側に引き渡したという。
レバノンはイスラエルと親イラン組織ヒズボラによる戦争の後、大打撃を受けた南部地域の再建や南部国境沿いの治安維持に奔走している。
先月にはサラム(Nawaf Salam)首相が2022年以来となる内閣を発足させた。