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シリア首都で爆弾が爆発、死傷者の情報なし、当局が捜査=国営メディア

ダマスカスの治安はアサド政権の崩壊以来、他の地域に比べると比較的安定しており、このような爆破事件は稀だ。
シリア、首都ダマスカス(AP通信)

シリア・ダマスカス中心部の地区で爆発があり、治安当局が捜査を進めている。国営シリア・アラブ通信(SANA)が3日に報じた。

それによると、IED(即席爆発装置)とみられる爆弾が爆発したとみられる。死傷者の情報はない。

SANAは治安筋の話しとして、「何者かが治安部隊の隊員を殺害するためにIEDとみられる爆弾を起爆したようだ」と伝えている。

ダマスカスの治安はアサド政権の崩壊以来、他の地域に比べると比較的安定しており、このような爆破事件は稀だ。

アサド(Bashar Assad)前大統領は24年12月、タハリール・アルシャーム機構(HTS)率いる反体制派による電光石火の攻勢に対応できず、ロシアに逃亡。これにより、50年にわたるアサド一族の独裁に終止符が打たれた。

暫定政府は周辺国および西側諸国との関係を改善。経済制裁も緩和された。

しかし、3月には沿岸地域でアサド氏を支持するアラウィー派を標的とする宗派間抗争が発生。7月には南部スウェイダ県でアラブ遊牧民ベドウィンの武装勢力と地元のドルーズ派の治安部隊が衝突し、数千人が殺害された。

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