EU外相、イスラエルのヨルダン川西岸入植計画を批判「国際法違反」
イスラエルは1967年の第三次中東戦争でヨルダン川西岸、ガザ地区、シナイ半島、ゴラン高原、イスラム教の聖地アルアクサ・モスクを含む東エルサレムを占領。2005年にガザ地区から軍とユダヤ人入植者を撤退させた。
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EUのカラス(Kaja Kallas)外交安全保障上級代表は14日、イスラエルによるパレスチナ・ヨルダン川西岸地区の新たな入植地計画を国際法違反と批判し、イスラエル政府に計画を取り消すよう求めた。
カラス氏はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「入植地計画を推進するというイスラエル当局の決定は、国際法に違反するだけでなく、二国家解決案をさらに損なうものである」と書いた。
またカラス氏は「EUはイスラエルに対して、入植地におけるユダヤ人の住宅の建設を中止するよう改めて要請する」と強調した。
反イスラムを推進する極右スモトリッチ(Bezalel Smotrich)財務相は14日、ヨルダン川西岸を分割し、東エルサレムから完全に切り離すという、長期にわたって延期されていた入植計画に着手すると表明した。
ヨルダン川西岸では23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル軍の攻撃や取り締まり、ユダヤ人入植者による暴力などによって多くのパレスチナ人が殺害されている。
イスラエルは1967年の第三次中東戦争でヨルダン川西岸、ガザ地区、シナイ半島、ゴラン高原、イスラム教の聖地アルアクサ・モスクを含む東エルサレムを占領。2005年にガザ地区から軍とユダヤ人入植者を撤退させた。