◎トルコは1999年にEU加盟を申請し、2005年に加盟交渉をスタートさせた。
2022年10月6日/チェコ、首都プラハ、トルコのエルドアン大統領(Petr David Josek/AP通信)

トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領が16日、EUと決別する可能性があると示唆した。

エルドアン氏は記者団に対し、「EUはトルコとの関係を断ち切る準備をしている」と述べたうえで、「我々は状況を評価し、必要であればEUと袂を分かつ」とけん制した。

欧州議会は最近、トルコのEU加盟に向けた交渉に関する報告書を採択した。

同議会は報告書の中で、「現在の状況で加盟に向けた協議を進めることはできず、EUはトルコ政府に対し、EUとトルコの関係を改善する現実的な取り組みを模索するよう求めている」と述べていた。

トルコは1999年にEU加盟を申請し、2005年に加盟交渉をスタートさせた。しかし、欧州議会は2018年に「民主主義の後退」を理由に交渉を停止した。

トルコのフィダン(Hakan Fidan)外相は今月、EU加盟への決意を表明し、EUの執行機関である欧州委員会と欧州議会に勇気ある措置と決断を下すよう要請したばかりだった。

トルコはNATO加盟国であり、ロシアによるウクライナ侵攻で複数の交渉を仲介し、ウクライナ南部の穀物輸送合意で大きな成果を上げた。

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