UNRWA、トルコ首都に事務所開設へ、エルドアン大統領が発表

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は21日午前の時点で5万5908人、負傷者は13万1138人となっている。
2024年11月19日/パレスチナ自治区、ガザ地区南部ハンユニスの配給所(ロイター通信)

トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は21日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が首都アンカラに事務所を開設すると発表した。

イスラエルは昨年、UNRWAが23年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエルへの先制攻撃に参加したとして、国内でのUNRWAの活動を禁じた。

トルコはNATO加盟国の中で最も声高にイスラエルを非難し、ガザへの攻撃は「ジェノサイド」「戦争犯罪」であり、国際法違反であると述べてきた。

エルドアン氏はイスタンブールで開催された国際機構「イスラム協力機構(OIC)」の外相会議で演説。「アンカラにUNRWA事務所を開設することで、トルコによる同機関への支援はさらに深まるだろう」と語った。

ロイター通信は外交筋の話しとして、フィダン(Hakan Fidan)外相とUNRWAのラザリーニ(Philippe Lazzarini)事務局長が事務所設立に関する協定に署名する予定と報じた。

トルコは2023年から25年にかけて、UNRWAに1000万ドルを拠出してきた。

ガザ南部で活動するガザ人道財団(GHF)は米国とイスラエルが主導し、5月27日に配給所の運営を開始。それ以来、配給所付近で500人近くのパレスチナ人が殺害され、4000人近くが負傷している。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は21日午前の時点で5万5908人、負傷者は13万1138人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。

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