イスラエル南部に攻撃ドローン墜落、20人負傷、イエメンから飛来
フーシ派は23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル領内だけでなく、紅海やアデン湾の船舶を数百回攻撃してきた。
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イスラエル南部エイラートにイエメン領内から発射された攻撃ドローンが墜落し、少なくとも20人が負傷した。地元当局が24日、明らかにした。
それによると、20人のうち2人が重傷、その他は中程度から軽傷を負ったという。
イスラエル軍は声明で、「イエメン発のドローンがエイラートに落下した」と発表。「迎撃を試みた」と付け加えた
地元紙ハーレツは情報筋の話しとして、「防空部隊がドローンの迎撃に失敗した」と伝えている。
エイラートは紅海に面した港湾都市であり、同国の最南端に位置する。人口はおよそ5万人で、観光と貿易を主要産業として発展してきた。
エイラート港はヨルダン、エジプト、サウジアラビアに近接する地理的条件から戦略的にも重要視されている。輸出入の拠点であると同時に、安全保障上の配慮から軍事的な監視体制も敷かれている。観光と物流を両輪に発展しつつ、国際関係や地域情勢に影響を受けやすい都市である。
エイラートには先週末にもドローンが飛来していた。
イエメンの親イラン武装組織フーシ派は18日、エイラートを攻撃した主張。「今後もエイラートは我々の標的になるだろう」と述べていた。
イスラエル軍はこれを受け、フーシ派の支配地域を空爆した。
フーシ派は23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル領内だけでなく、紅海やアデン湾の船舶を数百回攻撃してきた。
この間、フーシ派は4隻の船舶を沈没させ、1隻をシージャックし、少なくとも8人の船員を殺害した。この攻撃は世界の海運を混乱させ、多くの企業がアフリカ南部喜望峰を周回する、より長く、より費用がかかる航路への変更を余儀なくされた。