イスラエル南部にフーシ派ドローン墜落、ケガ人の情報なし
地元紙ハーレツはイエメン領内から飛来したドローンがエイラート市内のホテルが立ち並ぶ地区に落下したと伝えている。
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イスラエル軍は18日、イエメン領内から発射されたドローンが南部エイラートに墜落したと発表した。
現地メディアによると、エイラート市内で空襲警報が鳴った後、上空で小さな爆発音が聞こえたという。
イスラエル警察は声明で、「このドローン墜落により、物的損害が発生したものの、死傷者は出ず、現在対応中である」と述べた。
地元紙ハーレツはイエメン領内から飛来したドローンがエイラート市内のホテルが立ち並ぶ地区に落下したと伝えている。
イエメンの親イラン武装組織フーシ派は18日、ドローン攻撃を行ったと主張。「今後もエイラートは我々の標的になるだろう」と述べた。
イスラエル軍は先週、イエメンの首都サヌアと北部ジャウフ県を空爆。フーシ派はこの空爆で46人が死亡、165人が負傷したと報告している。
フーシ派は23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル領内だけでなく、紅海やアデン湾の船舶を数百回攻撃してきた。
この間、フーシ派は4隻の船舶を沈没させ、1隻をシージャックし、少なくとも8人の船員を殺害した。この攻撃は世界の海運を混乱させ、多くの企業がアフリカ南部喜望峰を周回する、より長く、より費用がかかる航路への変更を余儀なくされた。
エイラート(Eilat)はイスラエルの最南端に位置する都市で、紅海沿岸に面している。観光と貿易の中心地として知られており、特に観光業が重要な役割を果たしている。美しいビーチと温暖な気候、豊かな海洋生物が魅力となり、特にダイビングやシュノーケリングなどの水中活動が盛んである。
エイラートの歴史は比較的新しく、20世紀初頭から開発が始まったが、重要な発展を遂げたのは1950年代以降である。現在では港町としても知られ、イスラエルの貿易において重要な位置を占めている。また、エイラート港は国際的な貿易ルートの一部として利用され、石油や商品が取引されている。
周囲には紅海の美しい自然環境が広がり、自然保護区や近隣の砂漠地帯ではハイキングや観光ツアーも行われている。特に、エイラートの北に位置する「タイガン(Tigri)」自然保護区や近くの「アラバ砂漠」などは観光名所として知られている。
またエイラートはその地理的な位置から、エジプトやヨルダンとの国境に近いという特徴がある。これにより、国際的な交通や貿易の要所となっており、周辺地域との経済的なつながりも強い。