◎攻撃を受けたのはデリゾールの米軍が駐留する基地内にある訓練所。米軍に死傷者は出ていない。
シリア東部・クルド人自治区の米軍基地に対するドローン攻撃で民兵組織「シリア民主軍(SDF)」の戦闘員6人が死亡した。SDFが5日、明らかにした。
それによると、攻撃を受けたのはデリゾールの米軍が駐留する基地内にある訓練所。米軍に死傷者は出ていない。
この攻撃後、イラン政府の支援を受けるイラク民兵の傘下組織IRI(Islamic Resistance in Iraq)が犯行声明を出し、不特定の場所からドローンを発射する様子を映したビデオを公開した。
IRIはヨルダンの米軍基地へのドローン攻撃も主導したとされる。この攻撃では米兵3人が死亡、数十人が負傷。米軍はイラク西部とシリア東部のイラン民兵拠点数十カ所を報復空爆し、イエメン・フーシ派への攻撃も開始した。
SDFは声明で「アサド政権の支援を受ける民兵がドローンを発射した」と報告。その後、別の声明で「親イラン民兵が攻撃に関与したようだ」と非難した。
IRIを含む複数のイラン民兵はイラクとシリアの米軍基地や部隊に対し、何十回もドローン攻撃を仕掛けている。これらの組織は米軍に撤退を求めている。