イスラエル軍の空爆で「国境なき医師団」の看護師死亡、13人目
この看護師は3児の父であり、昨年1月から国際組織の医療施設(デイル・アル・バラフとハンユニス)で勤務していた。この空爆で義理の姉と甥も負傷した。
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国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」は17日、イスラエル軍によるパレスチナ・ガザ地区への空爆により、同団体の看護師が死亡したと明らかにした。
それによると、この看護師は5日前の空爆に巻き込まれて負傷。16日に息を引き取ったという。
MSFは声明で、「イスラエル軍が避難民キャンプのテント付近を爆撃したことに衝撃を受けた」と非難した。
この看護師は3児の父であり、昨年1月から国際組織の医療施設(デイル・アル・バラフとハンユニス)で勤務していた。この空爆で義理の姉と甥も負傷した。
23年10月にガザ紛争が始まって以来、MSFの医療従事者が死亡したのは13人目となる。
MSFは声明の中で、「軍事的暴力によりパレスチナ人の同僚が殺害され続けていることに憤慨している」と述べ、イスラエル政府を糾弾した。
国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘に巻き込まれて死亡した医療従事者は確認できているだけで540人にのぼる。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は17日午前の時点で7万9196人(行方不明者含む)、負傷者は16万5312人となっている。
多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万4000人と推定されている。