◎このスキャンダルは先月発覚。当局はその後、この事件に関与した19の病院のうち、9つの病院の免許を剥奪、閉鎖した。
トルコ・イスタンブールの医師、看護師、その他医療スタッフら47人が10人の新スタッフ児含む)を死亡させた疑いで起訴された裁判について、医師のひとりが23日、容疑を否認した。地元メディアが報じた。
被告らは多くの新生児を19の私立病院に移送し、そこで長期にわたり、時には不必要な治療を施したとされている。
少なくとも10人の新生児が医療体制の整っていない施設でのネグレクトや不正行為により、昨年死亡したとされる。
検察は被告らが社会保障制度を悪用して補助金を得る目的で、新生児の状態をより深刻に見せるために報告書を偽造したと主張している。
病院の運営者らは不正行為を否定。新生児が亡くなったことを認める一方、最善の決断を下し、やむを得ない結果を招いたことで処罰を受けるのはおかしいと反論している。
医師のフィラット・サリ(Firat Sari)被告はイスラマバード地裁の判事に対し、「私は医師として信頼され、患者も私を信頼していた」と語った。
またサリ被告は「新生児10人を殺害したという検察の主張は誤りであり、私はこの仕事に誇りを持ち、愛し、患者のために命がけで働いてきた」と述べた。
サリ被告は事件の首謀者とされ、市内で複数の私立病院を運営していた。
検察は医師、看護師、他の病院経営者、医療スタッフらが新生児の健康よりも金銭的利益を優先させたと主張している。
このスキャンダルは先月発覚。当局はその後、この事件に関与した19の病院のうち、9つの病院の免許を剥奪、閉鎖した。
被告らは2023年1月以降、10人の新生児を死亡させた罪に問われている。国営アナトリア通信によると、被告らはもっと長い期間にわたって数百人の乳幼児を死亡させた疑いがあるという。
350を超える遺族が検察やその他国家機関に対し、子供の死についての調査を求めている。