◎イスラエルのネタニヤフ首相はパレスチナ国家の樹立に反対する右派政権を率いている。
2024年1月16日/スイス・ダボス会議、ウクライナのゼレンスキー大統領(AP通信)

米国のブリンケン(Antony Blinken)国務長官は17日、パレスチナ国家の建設なくしてイスラエルの「真の安全保障」を確立することはできないという見方を示した。

ブリンケン氏はダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)で演説。「パレスチナ国家の樹立は中東を統一し、イスラエルの宿敵イランを孤立させることにつながる」と主張した。

イラン外務省はこの発言に反発。「我々は孤立化させようとする西側の愚かな試みは失敗に終わるだろう」と反論した。

ブリンケン氏は演説の中で、「アラブ・イスラム世界の指導者たちのイスラエルに対する見方は変わってきており、パレスチナ国家の樹立はイスラエルの真の安全保障を確立する助けになる」と語った。

またブリンケン氏は「問題はそこに到達することであり、それが非常に困難であることは認める。そのためには、各国政府による協議が必要不可欠だ」と強調した。

米国はイスラエルに対する圧倒的な支持を維持する一方、ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者数がわずか3カ月で2万5000人近くに達したことに深刻な懸念を示し、侵攻に反対するアラブ・イスラム諸国との板挟みになっている。

ブリンケン氏は「パレスチナ国家への道筋」の必要性を繰り返し、「イスラエルはそれをなくして真の安全保障は得られない」と述べた。

イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相はパレスチナ国家の樹立に反対する右派政権を率いている。

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