▽パキスタンの国境警備隊は2月21日に検問所を閉鎖した。理由は明らかにしていない。
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アフガニスタンとパキスタンを結ぶトルカム国境検問所が閉鎖されてから1週間。同検問所に続く道路で大渋滞が発生し、多くのトラック運転手が途方に暮れている。
トルカム国境検問所はアフガンとパキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州を結ぶ交易の要衝であり、毎日何千人もの市民が行き来している。
パキスタンの国境警備隊は2月21日に検問所を閉鎖した。理由は明らかにしていない。
トルカムのアフガン側国境担当者はAP通信の取材に対し、「パキスタン側で突然工事が始まり、それ以来、閉鎖されたままである」と述べていた。
両国は国境沿いでトラブルが発生するたびにトルカムを閉鎖してきた。アフガンはこの国境を公式に認めていないが、パキスタンはほぼ全ての国境沿いにフェンスを建設している。
パキスタン・アフガン合同商工会議所によると、それ以来、果物や野菜などの商品を積んだ5000台以上のトラックや車が双方で立ち往生しているという。
同商工会議所は声明で、「両国がイスラム過激派との対立を含む複数の問題を解決し、国境が開放されることを強く望んでいる」と表明した。
パキスタン側で身動きが取れなくなったトラック運転手はロイター通信の取材に対し、「荷物を放置することはできないため、3日前から車内で寝泊まりしている」と語った。
カイバル・パクトゥンクワ州では近年テロが多発。その多くに同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)が関与している。
TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切った。