▽暫定政府は少数民族、特に北東部のクルド人や南部のドルーズ派との政治的和解を達成するのに苦労している。
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シリア・ダマスカス近郊のジャラマナでドルーズ派の武装勢力と親政府民兵が衝突し、少なくとも4人が死亡した。イギリスのNGOシリア人権監視団が29日、明らかにした。
この衝突はドルーズ派の聖職者がイスラム教の預言者ムハンマドを罵倒する音声クリップがソーシャルメディアで拡散した後、勃発した。
この音声の出自は不明。ドルーズ派の聖職者は発言を否定し、敵対勢力が偽情報を拡散したと主張している。
聖職者はソーシャルメディアに投稿した動画の中で、「あの音声は私ではない」と強調。「私はムハンマドを中傷していない...誰が作ったにせよ、シリアの民族を分断しようとする邪悪な人間の犯行だ」と非難した。
内務省は声明で、「この音声クリップを調査している」と述べ、「初期調査の結果、聖職者に責任がないことは確実だ」と強調した。
また同省は法律を遵守し、治安を損なうような行動をとらないよう国民に呼びかけた。
シリア人権監視団によると、ドルーズ派の武装勢力と親政府民兵が衝突し、少なくとも4人が死亡、数人が負傷したという。
地元の人権団体は5人が死亡、12人が負傷したと報告している。
暫定政府は少数民族、特に北東部のクルド人や南部のドルーズ派との政治的和解を達成するのに苦労している。
ドルーズ派はイスラム教シーア派の分派のひとつ。世界の約100万人のドルーズ派の半数以上がシリアに住んでいる。
他のドルーズ派のほとんどは1967年の第三次中東戦争でイスラエルがシリアから奪取し、1981年に併合したゴラン高原を含むイスラエルに住んでいる。