SHARE:

英仏軍がシリアのISIS施設を空爆、 武器や爆発物の保管庫

両国の防衛当局によると、この施設は武器や爆発物の保管に使われていた疑いがあり、ISISの再興を阻止するために空爆したという。
シリア、イスラム国の基地(Getty-Images)

イギリスとフランスは3日、シリア国内で合同軍事作戦を実施し、過激派組織「イスラム国(ISIS)」が以前に使用していたとされる地下兵器庫を空爆したと発表した。両国の防衛当局によると、この施設は武器や爆発物の保管に使われていた疑いがあり、ISISの再興を阻止するために空爆したという。

イギリス国防省は声明で、3日の夕刻、英空軍と仏空軍の航空機が連携してシリア中央部、パルミラ北方の山岳地帯にあるISIS地下施設に対する空爆を実施したと説明した。この地域は民間人の居住が確認されていない場所で、作戦による民間への被害は出ていないとのこと。

戦闘機は複数の誘導爆弾を施設の進入トンネルに投下、施設内部へのアクセスを封じた。イギリスは現在、攻撃の効果を詳しく分析中、初期の評価では目標に命中した可能性が高いとしている。

イギリス軍はユーロファイター・タイフーンを投入、フランス軍の支援を受けながら作戦を遂行した。また、イギリス軍の空中給油機も作戦に参加し、行動範囲を確保した。すべての航空機は基地に帰還したという。

ISISは2014年から2019年にかけてシリアとイラクの広範囲を支配し、「カリフ制国家」を宣言したが、国際的な軍事圧力と地上戦で壊滅的な打撃を受け、2019年3月に最後の支配地を失った。それ以降、断片的ながら同組織はシリア国内で潜伏・再編を進めていると分析されている。

イギリス防衛省は声明で、「この行動はイギリスのリーダーシップと、同盟国と肩を並べてISISの再興とその危険で暴力的な思想を中東地域で根絶する決意を示すものだ」と述べ、フランスとの連携を強調した。また同省は作戦に参加した軍人たちのプロフェッショナリズムと勇気を称賛した。

この空爆はISISが依然としてシリア国内および周辺地域で脅威をもたらしているとの認識が背景にある。米国やその他西側諸国も同様にテロ組織に対する空爆や監視活動を継続しており、同地域の安全保障環境は依然として緊張をはらんでいる。

今回の作戦は年末年始にかけて継続して行われているもので、イギリスとフランス両国はテロ対策の国際的な取り組みの一環として今後も協力関係を維持していく方針である。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします