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▽爆発はイラン最大の商業港であるシャヒドラジャイ港で26日に発生。コンテナ内の化学物質が爆発し、周囲のコンテナに燃え広がったと伝えられている。
2025年4月26日/イラン、南部ホルモズガーン州、大きな爆発があった港湾施設(AP通信)

イラン南部ホルモズガーン州の港湾施設で発生した爆発・火災について、国営イラン通信(IRNA)は27日、これまでに40人の死亡が確認され、1200人以上が負傷したと報じた。

爆発はイラン最大の商業港であるシャヒドラジャイ港で26日に発生。コンテナ内の化学物質が爆発し、周囲のコンテナに燃え広がったと伝えられている。

爆発の原因は明らかになっておらず、亡くなった40人がどこにいたかも分かっていない。

IRNAによると、爆発の衝撃はすさまじく、爆心地の周囲数キロの範囲でガラスが割れるなどの被害が確認されたという。

ペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)大統領は27日、現場を視察した際、記者団に対し、この港に12万~14万個のコンテナが保管されていると明らかにした。

被害の全容は明らかになっていない。AP通信は情報筋の話しとして、「数千個のコンテナが全焼した」と伝えている。

爆発後の火災は27日夜になっても収まらず、複数カ所から黒煙が立ち上っている。消防はヘリ部隊も投入し、消火に当たっている。

IRNAは化学物質を保管していたコンテナが大爆発の原因と伝えているが、正確な原因は明らかになっていない。

イラン国防省は26日、「ミサイルに使用される固形燃料が適切に保管されていなかった」という国際メディアの報道を否定した。

国防省の報道官はIRNAの取材に対し、「この報道はイランを貶めようとする敵国による偽旗作戦であり、爆発したコンテナエリアに軍事貨物はなかった」と述べた。

IRNAによると、火災は27日正午過ぎの時点で90%鎮火したという。シャヒドラジャイ港は被害を受けていないエリアでの港湾活動を再開したとしている。

この爆発にイスラエルが関与したという情報はなく、IRNAもイスラエルに言及していない。

イランは昨年2月のガスパイプライン爆発にイスラエルが関与したと主張。2020年には核施設がイスラエルのサイバー攻撃を受けたと述べていた。

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