◎米国とアラブ諸国は民間人の犠牲を抑えるために、イスラエルに対しガザ包囲網を緩和し、空爆を一時停止するよう呼びかけている。
イスラエル軍は2日、パレスチナ・ガザ地区の最大都市ガザ市を包囲したと発表した。
ガザの保健当局によると、イスラエル軍の空爆・砲撃による死者が9000人を超え、そのうち少なくとも3700人が子供だという。
米国とアラブ諸国は民間人の犠牲を抑えるために、イスラエルに対しガザ包囲網を緩和し、空爆を一時停止するよう呼びかけている。
ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は2日、バイデン(Joe Biden)大統領が人道的一時停戦を提案したことを受け、イスラエルに向かった。
米政府はガザ地区への支援物資搬入拡大とより多くの外国人および負傷者をエジプト側に退避させたいとしている。
この2日間で外国人約800人がラファ検問所からエジプト側に避難した。
イスラエルはバイデン氏の提案に関する声明を出していない。
しかし、ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は2日の声明でこう言及した。「われわれは前進している」
ガザ市近郊の難民キャンプは2日も空爆を受け、多くの死傷者が出たと伝えられている。
ガザ当局はこの空爆で民間人少なくとも15人が死亡、数十人が瓦礫の下敷きになったと報告した。
パレスチナ赤新月社はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「イスラエル軍の弾幕はガザ市中心部の病院から100メートルほどの地点を直撃した」と書き込んだ。
イスラム組織ハマスはこの空爆に関するコメントを出していない。イスラエル軍はハマスの戦闘員やインフラ(武器庫や地下トンネルなど)を標的にしている。