▽中銀はインフレと経済成長の鈍化を受け、24年1月に金利を0.25ポイント引き下げたが、その後は安定した政策を維持している。
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イスラエル銀行(中央銀行)は24日、9会合連続で主要政策金利を据え置いたが、ガザ紛争にもかかわらず、インフレ圧力が収まれば年内に利下げする可能性を示唆した。
中銀は23年10月にガザ紛争が始まって以来、投資家のリスクプレミアムの上昇を懸念しているが、エコノミストの予想通り基準金利を4.50%に据え置いた。
中銀のヤロン(Amir Yaron)総裁は1月の消費者物価指数(CPI)が24年12月の3.2%から3.8%に上昇したことを挙げ、「増税の影響もある」とし、年後半にはインフレ率が1〜3%の目標範囲に収まるとの見通しを示した。
またヤロン氏は求人、雇用、労働参加、賃金のデータが示すように、労働市場は依然として逼迫していると注意を促した。
中銀はインフレと経済成長の鈍化を受け、24年1月に金利を0.25ポイント引き下げたが、その後は安定した政策を維持している。政府はインフレ率の上昇をガザ紛争に関連した供給問題のせいにしている。
製造業界も経済における供給制約、特に労働者不足(その多くが予備役として召集されている)がインフレを煽っていると指摘している。
ヤロン氏は「インフレ率が目標値に戻った場合、今年後半に1、2回利下げを行う可能性がある」と述べた。