イスラエル中銀が利下げ、24年1月以来、政策金利4.25%
中銀はガザ紛争中、利下げを躊躇してきたが、米国が仲介した合意により戦闘は停止。インフレも後退していることを受け、市場は11月の会合、あるいはそれ以前に、段階的に利下げが行われると予想していた。
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イスラエル銀行(中央銀行)は24日、政策金利を0.25ポイント引き下げ、4.25%に設定した。利下げは24年1月ぶり。
市場も利下げと予想していた。
ヤロン (Amir Yaron)総裁はロイター通信の取材に対し、インフレなど経済状況の改善が利下げを可能にしたと説明する一方、「地政学的リスクが残存し、労働市場は逼迫、賃金は上昇、消費者需要は堅調である」と強調した。
またヤロン氏は「イスラエルも世界全体もゼロ金利に戻ることはない」としたうえで、「自身の予測として、政策金利は2026年9月までに3.75%に低下する」と語った。
中銀はガザ紛争中、利下げを躊躇してきたが、米国が仲介した合意により戦闘は停止。インフレも後退していることを受け、市場は11月の会合、あるいはそれ以前に、段階的に利下げが行われると予想していた。
25年9月と10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.5%増。中銀の目標値内に収まっている。
25年第3四半期(7~9月)の経済成長率(年率換算)は前期比で12.4%増、市場の予想を上回った。
