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▽トランプ政権はイランの核兵器開発を遅らせるために、イランを世界経済から孤立させ、石油輸出収入をゼロにし、経済的に追い詰め、開発を放棄させたいと考えている。
イランの国旗と地対空誘導兵器(ロイター通信)

カタールのムハンマド(Sheikh Mohammed bin Abdulrahman bin Jassim Al Thani)首相は9日、イランの核施設を攻撃すれば、この地域の水源が汚染され、UAE(アラブ首長国連邦)、クウェート、カタールの水供給を脅かすと警告した。

イランと対峙する3カ国は天然水の埋蔵量が少なく、飲料水の供給はアラビア湾から汲み上げる淡水化された水のみである。

ムハンマド氏は声明で、「イランの核施設が攻撃を受ければ、アラビア輪は汚染され、魚も何もない、死の海になる」と警告した。

トランプ(Donald Trump)米大統領は1期目を通じて実践してきたイランに対する厳しい経済制裁を再開する大統領令に署名。そして先月、イランの主要収入源である石油産業を標的とする制裁措置が発動した。

週末にはイラクがイランの電力を購入することを認める免除措置を取り消した。

ムハンマド氏は7日、米メディアのインタビューで、地域全体に広がる戦争の引き金となり得るイランへの攻撃を避けるため、外交的解決を促した。

第1次トランプ政権は2018年、イラン核合意から一方的に離脱し、イランに厳しい経済制裁を科した。

イラン核合意は3.67%以上のウラン濃縮を禁止している。イランは24年末の時点で60%の高濃縮ウランを200キログラム近く保有している。

<ウラン(U-235)の濃縮度>
▽0.7%:標準
▽2~5%:原子炉燃料(軽水炉用)
▽3.67%以下:イラン核合意の規定値
▽20%以上:高濃縮ウラン
▽90%以上:核兵器用

トランプ政権はイランの核兵器開発を遅らせるために、イランを世界経済から孤立させ、石油輸出収入をゼロにし、経済的に追い詰め、開発を放棄させたいと考えている。

イランは核兵器開発を否定、それを平和的なものと主張している。

イスラエルは過去に、イランの核施設への攻撃を何度も示唆してきた。

イランの最高指導者ハメネイ(Ali Khamenei)師は8日、米国を念頭に、「圧力外交には屈せず、協議を期待すべきでない」と強調した。

ムハンマド氏によると、数年前の評価では、イランの核施設が攻撃された場合、3日後には飲料水を確保できなくなる恐れがあるという。

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