◎米国、EU、その他いくつかの西側諸国がハマスをテロ組織に指定している。
パレスチナ自治区、ガザ地区、イスラム組織ハマスの戦闘員(Getty Images)

アルゼンチン政府は12日、パレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスをテロ組織に指定し、同組織が国内に保有する資産を凍結すると発表した。

ミレイ(Javier Milei)大統領は声明で、昨年10月のハマスによる先制攻撃に言及。イスラエル建国以来、最も多くの犠牲者を出したテロ攻撃であると非難した。

またミレイ氏はハマスとイランが同盟関係にあることに触れ、「このテロ攻撃はイランが支援したとも言える」と主張した。

イランの過激派は過去にアルゼンチン国内で2度、致命的なテロ事件を起こしている。

ミレイ氏はイスラエルへの揺るぎない支持を表明。「ハマスをテロ組織に指定しなかった過去の左派政権は愚か者であり、恥を知るべきだ」と述べた。

米国、EU、その他いくつかの西側諸国がハマスをテロ組織に指定している。

ラテンアメリカ最大のユダヤ人コミュニティがあるアルゼンチンの過去の左派政権はイスラエルとの友好関係を維持する一方、パレスチナ国家の建設も支持していた。

ミレイ氏は昨年12月の就任以来、同じ右派のネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相を声高に支持してきた。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は3万8400人超、負傷者は9万人近くに達し、今も増え続けている。

国連によると、ガザ地区で生活する市民の80%以上が避難を余儀なくされ、そのほぼ全てが自力で食料を確保できず、人道支援に頼り切っている。

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