◎治安当局は過去12カ月間の取り締まりでテロ攻撃に関与したタジキスタン人とパキスタン人を数十人殺害した。
アフガニスタンのタリバン暫定政権は12月31日、一般市民やモスクに対するテロ攻撃に関与したタジキスタン人とパキスタン人を多数殺害し、数百人を逮捕したと発表した。
ムジャヒド(Mohammad Yaqoob Mujahid)報道官は記者会見で、「治安当局は過去12カ月間の取り締まりでテロ攻撃に関与したタジキスタン人とパキスタン人を数十人殺害した」と語った。
またムジャヒド氏は様々なテロに関与したタジキスタン人数十人とパキスタン人数百人を逮捕したと述べた。
さらに近隣諸国に対し、国境を厳しく監視するよう呼びかけた。
アフガンとパキスタンの関係は難民の扱いをめぐり悪化。パキスタン政府は11月1日から不法移民の取り締まりを開始し、数十万人のアフガン難民が帰国を余儀なくされた。
ムジャヒド氏はこの1年でイスラム国(ISIS)関連組織による攻撃が90%減少したと述べた。
アフガンでは2021年8月の政変以来、ISIS系組織のひとつであるIS-K(イスラム国ホラサン)によるテロ攻撃が相次いでいる。
この組織はシーア派の少数民族だけでなくタリバンにも攻撃を仕掛けており、多くの市民が自爆テロや襲撃に巻き込まれて死亡した。