SHARE:

アルジェリア、サウジ企業と54億ドルの石油・ガス契約を締結

ミダッド・エナジー社が全投資額を負担し、うち2億8800万ドルが探査費に充てられる。
アフリカ北西部・アルジェリアの海洋石油プラント(Getty Images)

アルジェリアの国営石油・天然ガス会社ソナトラックは13日、サウジアラビアのミダッド・エナジーと、アルジェリアのイリジ盆地における石油・ガス探査・開発に関する約54億ドル相当の契約を締結したと発表した。

生産分与契約は30年間で、さらに10年間の延長オプションが付帯。7年間の探査期間を含むとしている。

ミダッド・エナジー社が全投資額を負担し、うち2億8800万ドルが探査費に充てられる。イリジ盆地はリビア国境の南方約100キロの地点に位置する。

ソナトラックは同国最大の企業である。1963年に設立され、エネルギー資源の探査、生産、精製、輸送、販売までを一貫して行っている。特に天然ガスの分野で強く、アルジェリアは世界有数のガス輸出国となっている。

ソナトラックはヨーロッパ向けのガス供給において重要な役割を果たしており、地中海を横断するパイプラインなども所有している。加えて、国外の企業とも多くの合弁事業を展開し、国際市場への影響力も強めている。

ソナトラックは最近、中国のシノペック(中国石油化工)と炭化水素開発・探査に関する8億5000万ドルの契約を結んだ。

アルジェリア政府は今月初め、石油・ガス・水素開発を促進する大規模戦略の一環として、2025~29年にかけてエネルギー事業に600億ドルを投資すると発表していた。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします